「都立01」系統 桜バス
気を取り直して、桜バスのレポートです(^-^)
世田谷区には桜の名所がいくつもありますが、それらをつなぐように走る路線バスがあります。東急バス「都立01」系統 「都立大学駅北口」発「成城学園前駅」行です。「桜バス」と言ってもいいようなこのルートを走ってきました(逆方向もありなのですが、バスの場合は都立大からのほうがオススメです)
ぜひ、こちらの自作ルートマップと照らし合わせてご覧ください(自分で言うのもなんですが、けっこう力作です(^-^)
まずは、東急東横線「都立大学」駅を下車、左手に向かい、目黒通りに出ます。左手に見える歩道橋の手前に成城学園前駅に向かう路線バスの始発バス停があります。1日乗車券500円を購入しましょう。バスの運転手さんが車内で売ってくれます。12Km弱の小旅行のはじまりです。
ランニングの方は、歩道橋のところの交差点を右に曲がると呑川の遊歩道ですので、そこを進みます。このあたりは歩道が狭く、歩行者や自転車も多いので注意してウォーミングアップのつもりでゆっくりと走ってください。逆の左方向にも呑川緑道は続いていますが、ちょっと走りずらいです。
バスの場合は「東深沢小学校」で途中下車。ここから呑川緑道を歩きましょう。歩道も幅広くなるし、駅からも遠いことから歩行者も少なく、ゆったり散策できます。ずっと桜のトンネルが続きます。
そんな素敵なお散歩のお供にマフィンはどうでしょう。東深沢小学校のとなり、エーダンモールのなかに隠れ家的なマフィン屋さん「 スウィートソウルスウィーツ」があります。ただし、クリーニング屋さんの路地を入ったホントにアパートの一室みたいなところですので、気をつけてくださいね。今の時期限定の「さくらマフィン」もあります。
この呑川という川ですが、農業用水として大切な役割を果たしていたようですが、今は高級住宅街の真ん中でそんな風景の面影もありません。ただし、昔の橋の名前を記した石碑がところどころにあり、その名前から昔の風景を思い起こしてみるのも良いかもしれません。
日体大の角に遊歩道がくると、そこからは川の流れが地表に出てきます
(実
は上流部分ですが)。ランニングの方は車も少ないのでそのまま進みましょう。歩きの方は、日体大の正門のほうへ向かい、「日体大前」からバスに乗っても良いかもしれません。正門の交差点をちょっと左に入ったところがバス停なので注意してください。
この後、バスは「えっ、こんなところを曲がるの!?」というような狭い路地に入っていきます。それどころか、教習所のような狭いクランクを曲がって深沢のお屋敷
街へと進みます。ここも古い桜並木が続きます。よくバスが枝にぶつからないなあと思うくらいです。
この桜並木の途中には「無原罪の聖母宣教女会」があります。よく手入れさ れたお庭には湧水も湧いていて、年に数回公開されているそうですが、駐車場から雰囲気だけでも拝見することができます。
桜並木を抜けて、高速道路の高架を通り過ぎると桜新町の桜並木になります。バスはサザエさんの「長谷川町子美術館」の脇を通ります。時間に余裕
がある方は「桜新町1丁目」で降りて、見学してみてはいかがでしょう。
桜新町の商店街は、おしゃれなお店と古くからの地元に根付いた商店が混在しています。おいしそうな和菓子屋さんや洋菓子屋さんがあり、目移りしてしまいます。そうそう、この通りには、いたるところにサザエさんやカツオやワカメが出没しています。
もちろん、「桜新町」という名のとおり、ここも桜並木がきれいです。でも、大通りの桜並木ですので、ゆっくりと桜を愛でるというわけにはいきません。バスは用賀方面へ右折します。
途中の「用賀地区会館」の交差点の西用賀通りも落ち着いた住宅街の桜並木です。昔は一面の畑で水車小屋もあったということですが、今はほんのところどころに畑が残るだけで、昔をしのぶすべはありません。
「用賀中学校」もしくは「岡本1丁目」で降りて、砧公園の散策がオススメです。砧公園は世田谷区内でも屈指の桜の名所です。人出も多いかも知れませんが、広い公園なのでゆったりと過ごせます。「岡本1丁目」まで乗車すれば、ちょっと珍しい体験ができます。環八に出た路線バスは、なんと東名高速の入り口に向かう右折レーンに入ります。路線バスで東名高速をどこまで行くのだろう思ってしまいます。
その後、バスは岡本の住宅街のとんでもなく細い道を抜け(普通乗用車でもすれ違いにはいったん停止する位のなのに、大型バスがすれ違うというんですからビックリです)、東名高速の上を跨ぎ、NHK技術研究所のT字路を左折します。走る方・歩く方は砧公園から総合運動公園を抜けて大蔵住宅の桜を眺めながら「日大商学部前」まで行きます。
ここからが、実はこのルートのメインイベント。世田谷百景にも選ばれた
世田谷通り大蔵住宅の桜並木です。緩やかな坂道の両脇の桜のトンネルは
見事です。坂を下る場合は右側の歩道がオススメです。右手の林の中の沢には湧水が湧き出ています。大蔵住宅のなかには他にも2ヵ所泉が湧いていて、子供たちの良い遊び場になっています。
坂を下りきると、仙川にかかる橋ですが、ここから妙法寺のおおくら大仏が望 めます。この大仏様ですが、「回ります」。時間によっては、世田谷通りの方を向いていらっしゃいます(今回は、境内のほうを向いていらっしゃいました)。このお寺はお花が多いお寺で、今の時期は、しだれ桜も咲いています。
さて、ここからは仙川沿いに遊歩道を成城学園に向かいます。この遊歩道は
東宝のスタジオの真ん中を突き抜けています。東宝といえば、ゴジラです。遊
歩道の柵にもゴジラがいます。また、特撮の円谷プロの発祥地もすぐそばです。現在は千歳台の方に移転しましたが、その縁で祖師谷大蔵の商店街は「ウルトラマン商店街」と称して頑張っています。
この辺りの桜はすばらしいの一言です。仙川の川面すれすれまで枝を広げた満開の桜は言葉にはなりません。また、桜が散り始めると、仙川にピンクの絨毯がひかれたようになり、それはそれで素敵です。
そのまま行くと、小田急の高架を抜けて、成城学園の桜並木に沿って歩きます。成城学園を回り込むようにお屋敷街に入ると、これも世田谷百景に選ばれているお
屋敷街の桜並木。樹齢の高い桜の木も多く、見ごたえがあ
ります。成城学園前駅の北口には「成城パン」があり、名物の「さくらアンパン」がオススメです。そのほかにも、おしゃれなお店がありますので、桜めぐりの小旅行の疲れを癒してみてはいかがでしょう。
さて、ランニングの方はその前に汗を流したいと思います。その場合は、成城学園の角を右折して祖師谷のほうへ行きましょう。天然温泉の「祖師谷温泉21」があります。茶褐色の天然温泉にもかかわらず、銭湯値段でリーズナブル。道が分かりづらいので、人に聞いたほうが早いと思います。また、祖師谷大蔵は安くて美味しい飲み屋さんがたくさんありますので、アフターランも完璧です。
ということで、長編の世田谷「桜バス」の旅、いかがでしたか。春の日をのんびりウォーキング、ランニングしてみてはいかがでしょう。
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