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2006年10月

2006年10月29日 (日)

疲労回復

20061029ooigawap1 本日10/29は、大井川河川敷の常設マラソンコースを舞台とした「ねんりんピック交流競技 大井川町マラソン大会」の10Kmに参加してきました。高齢者の国体のような大会ですので、お年寄りが多く、シルバーパワーに圧倒されてきました(^-^;

いろいろと事情があり(その辺はカルガモWebをご覧ください)、かなり突っ込んで入ってしまい自滅、平坦で走りやすいコースにも関わらず40分を切ることができませんでした。

前日の土曜日には世田谷ランニングクリニックがあり、トラック5000mのタイムトライアルという結構ハードなメニュー。日体大陸上部の学生さんに引っ張ってもらって19:30。この調子なら大井川で38分台も狙えると思ったのですが、ペース配分の問題だけでなく疲労もずいぶん残っていたのでしょう。実は、クリニックの前半の講義は「疲労回復」に関する講義だったのにまったく活かす事ができなかったのが一番の敗因でした。反省。

クリニックでは、スケートの岡崎選手や末続選手などトップアスリートの栄養管理をしている石川三知先生から疲労回復には運動直後の栄養摂取がいかに大切かという講義を受けました。

貴重なお話をいろいろ聞いたのですが、超~簡単に言えば、運動したあとには蓄えていたエネルギーを補充しなければならない、痛めた筋繊維を直さなければならない、そのために必要なものは、直そうとする「成長ホルモン」、エネルギーの源の炭水化物、筋繊維の材料のたんぱく質、これらが必要だということです。

「成長ホルモン」は成長期を過ぎた私でも分泌しているそうですが、この歳になるといつでも出ているわけではなく、激しい運動のあと20分間程度に分泌されるそうです。ですから、炭水化物とたんぱく質をこの間に摂取しなければならないということです。

炭水化物の摂取で一番手軽なのは100%果汁のジュース200ccで十分だそうですが、問題はたんぱく質。運動後すぐにステーキを食べても消化してアミノ酸になるには1~2時間かかってしまいます。効率よいたんぱく質(=アミノ酸)の摂取にはサプリメントが効果的、必要なときに必要なものを摂るということです。その後、しっかり食事で栄養補給するのは当然ですが、まず運動直後の20分の栄養補給が大切だということです。おまけに、面白いことに炭水化物はたんぱく質と一緒に摂るとより効率的に吸収されるそうです。

というお話を聞いた直後に、トラック5000mタイムトライアルというハードな練習をやったわけですから、すぐ実行すればいいのに...(^-^;  その結果が今日の惨敗です。

どんなに否定しても歳をとったのは事実ですので、それだけ身体を大切にしてあげなければいけないと痛感した昨日・今日でした。

ところで、講師の石川三知先生ですがとても素敵な女性です。食事に関することだと「制限」的な先入観があり、抵抗が先にたつと思いますが、そんな選手にすっと入っていけいる明るさがある方です。40分という時間が短く、もう少しお話をお聞きしたかったです。

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2006年10月28日 (土)

多摩川河口0.0Kmポイントへの旅~1

Dscf1416

世田谷川下り三部作、最終章「多摩川河口0.0Kmポイントへの旅」の始まりです。

世田谷の川にこだわった庵魚堂さんのサイトに触発されて北沢川烏山川をたどってから「目黒川河口への旅」、それに続き、会社の昼休みの散歩道である「呑川源流から河口への旅」をアップしてきましたが、いよいよ横綱格の多摩川の登場です。

(コース全体図)    (前半拡大図)
Tamariversall_2  Tamarivers1_1

前2章に比べて、多摩川は日陰がまったくないことが予想されますので、涼しくなった2006年10月22日に敢行。仕上げは食塩泉の温泉までついた楽しいマラニックのフルコースでした。

Dscf1415 スタートは小田急線「和泉多摩川」駅。新しくなった駅前のロータリーを右に行けば、世田谷通りの多摩川水道橋の橋詰です。この橋の東詰には東屋もあり、サイクリストの人達がよく一息いれています。この橋の昔の姿を伝えるレリーフもあります。さあ、ここから河口までの旅の始まりです。

Dscf1417 堤防上を進むと小田急の鉄橋の手前すぐのところに「河口まで23Km」の標識。途中何ヶ所か未確認のところもありますが、この標識が河口まで導いてくれます。0.2Kmごとの古いコンクリートの標識もところどころにあり、元気付けてくれます。はるか彼方の海を思い浮かべて走り始めましょう。

対岸の登戸は津久井往還(今の世田谷通り)と府中街道が交わる交通の要所として栄えた街ですが、この23Kmポイントのあたりに「登戸の渡し」があったようです。

Dscf1419 穏やかな多摩川ですが、いったん大雨になると自然の脅威を私たちに見せ付けるのは治山・河川改修の進んだ今でも同じ。小田急の鉄橋を抜けたところの河川敷広場に「多摩川決壊の碑」があります。この旅の最初にDscf1420 それを実感しておくと、下流域の堤防や神社・仏閣の祈りがより身近にせまってきます。私も、いとも簡単にマイホームが濁流に飲み込まれていくTVニュースの映像がいまだに鮮明に記憶に残っています。

Dscf1422Dscf1423 しばらく行くと河川敷の自動車教習所。22Kmポイントです。ちょっと先には、手付かずの河畔の自然を残そうという「狛江水辺の学校」があり、定期的に自然観察会や保護活動が行われています。ちょっと細道を入り込むだけで、堤防上からの眺めと違った面を多摩川は見せてくれます。

Dscf1424 21Kmポイントのそばにはちょっと変わった駐車場。ナンバープレートのないパトカーや救急車、果ては軍用車や昔懐かしいボンネットバスやアメリカンスクールのスクールバスなどなど。これらはすべて映画やTVの撮影用の車です。東宝の撮影所が近くにあることから、世田谷西部にはこのような業界関係の会社がいくつもあります。

Dscf1425 東名高速の橋をくぐり抜けると、白バイの練習所。以前たまたま白バイ警 官の競技会をここで見たことがありますが、やはりウマイ。20Kmポイントのあたりは昔の「宇奈根の渡し」があったところです。近くには「渡し道」と呼ばれる道が残っています。実は、対岸の川崎側にも宇奈根という地名があります。もともとはひとつの村でしたが、多摩川の流路が変わり、村を分断してしまいました。それを結ぶためにつくられたのが宇奈根の渡しです。

Dscf1426箱根駅伝常連の駒沢大学のグランドの過ぎると19Kmポイントです。赤い三角屋根が印象的ですが、これは砧下浄水場の施設です。多摩川河川敷の伏流水を汲み上げて浄水し、野川水道橋や岡本随道を通り、用賀を抜けて、駒沢給水所を経て渋谷地区を潤している水道です。取水場所の標識が河川敷にあります。ですから、トイレに行きたくなっても...ダメですよ(^-^;

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Dscf1430 さて、そのまま堤防上を走りたいのですが、現在、野川の河川改修中でそのまま行くことはできません。そこで、河川敷の運動公園の中をサイクリングロードを走ることになります。走り始めて5Kmくらいの地点です。ところどころに水道もありますので、水分補給をしておきましょう。18Kmポイントはそういうことで確認していません。

18km2 (2007年7月に18Kmポイントを取材してきました。246号の高架を抜けた多摩堤通り沿いの堤防の上にあります。堤防の内側にもマンションが建ち並び、川面はまったく見えません)

Dscf1431_1 二子橋の下では、ちょうど「世田谷ジョギング大会」が開かれていて、準備体操をしていました。今年は世田谷246ハーフがあるため、健康ジョギングはこちら、ちょっとガンガンに走るのは246ハーフと分割したようです。

Dscf1432 二子橋を抜けると兵庫島。ちょっと怖い言い伝えがあり、傷だらけ武士の幽霊を見たという人もいるくらいです。帰宅ランで夜、この辺りを通るのはできれば避けたいという私です。この辺りは玉電のおかげで、昔は東京都民の一大観光地として賑わっていたということです。そんな昭和三十年代の風景はこちら

Dscf1435 この兵庫島には放浪と酒好きの歌人、若山牧水の歌碑があります。

 多摩川の 砂にたんぽぽ 咲くころは
          われにもおもふ 人のあれかし

Dscf1434彼は、 脚気の療養のために瀬田で明治37年(1904)の8月から9月に掛けて滞在しています。当時19才の彼の日記によれば、瀬田のある旧家の「もよ」と云う年上のお嬢さんと熱愛して、ふたりは瀬田の辺りや多摩川のほとりを散歩していたそうです(「てくたくぶっく 兵庫島コース」より)。

Dscf1436 ここ兵庫島、田園都市線鉄橋付近で野川が多摩川に合流します。23区内は「三面コンクリート直角護岸」に下水処理水が流れる川が多いのですが、野川は国分寺崖線の湧水を集めて流れる貴重な都市河川です。カルガモや白鷺、アヒルにカメ、さらにはカワセミ、果てはウマ、カルガモおとーさんにまで出会うことができる川です(^-^)

Dscf1437 野川に架かる橋を渡り、川に沿って二子橋、東急田園都市線鉄橋をくぐり、ちょっと行った左手、玉川福祉作業所の前に「二子の渡し跡」のてくたく石碑(「てくたく」についてはこちらをご覧ください)があります。大正14年(1925)7月に二子橋が完成するまでは人や荷車、馬までも運んでいたそうです。

Dscf2513 この辺りでは多摩川の堤防は100mほど奥にあります。その昔、堤防を作り変えるときに、目の前に堤防ができて川が見えなくなっては商売上がったりだということで川端の料亭が反対して、料亭街を取り残す形で堤防が作られたためだそうです。ですから、ところどころ堤防が切り取られ、普段はその切通しを人や車が通れるようになっています。両側はレンガでしっかりつくってあり、洪水の時には仕切り板をはめ込み、水が流れ込まないようにするそうです。

さて、河川敷のオープンカフェでビールやスパークリングワインを傾けるカップルを尻目に先に進みましょう(^-^; 

人家がなくなり堤防が多摩川に近づいてきます。堤防の上に登ると大きな空き地が見えます。昔の二子玉川園、その後のナムコワンダーエッグ、いぬたま、ねこたま、たまいたちの跡 地です。ここもタワー型マンションを擁する大規模開発が着工予定で、 17Kmポイントの風景もがらっと変わったものになるでしょう。
Dscf1236_1 Dscf1232_1 Dscf1440_1

Dscf1442 さて、第三京浜の手前に自動車教習所がありますが、この辺り一帯は昔の多摩川の氾濫原で旧河道が明神池という池となって残っていました。その後埋め立てられましたが、バス停にその名前が残っています。暴れ川多摩川の痕跡はこんなところにも残っています。

第三京浜の下をくぐると16Kmポイントはすぐそこです。

「総集編」

<23~17Km><16~12Km><11~6Km><5~0.0Km

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2006年10月21日 (土)

「てくたく」してみます?

Dscf1347 前にもご紹介した「世田谷ふるさとめぐり『てくたくぶっく』」ですが、「用賀・馬事公苑コース」のアップを少しずつ行ってます。完成には程遠いのですが、ようやく様になってきたのでURLをご紹介しちゃいます(^-^)

http://tekutaku-map.cocolog-nifty.com/

意外と知らない地元の名所・旧跡をてくてくと歩いて拓本をとろうという「てくたく」ですが、いくつかをつないで自分なりのランニングコースにしてみるのも気分が変わっていいと思います。

ちょっと覗いてみてください。

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2006年10月19日 (木)

鈴鹿サーキット

Suzuka

鈴鹿サーキットを走るマラソン大会があるそうです。

以前、富士サーキットを走ったとき(もちろん自分の足でですよ(^-^)、思っていた以上に上り下りがあるのでびっくりしました。確かに人間が走る陸上競技場のトラックとはわけが違いますよねえ。F1が時速250Kmで走るコースを分速250mで走ったのですが、キツイキツイ。

鈴鹿のコースもやはり上り下りがキツイ。1周6Kmですが、100mも上ります。富士のコース以上に厳しいコースかもしれません。良いトレーニングになりそうですね。

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成城学園駅前の火の見やぐら

Dscf1384 昭和30年代の野川水道橋に続き、ぜひともご紹介したい「3丁目の夕日」的風景が、成城学園の駅のすぐ隣にあるこの火の見やぐ ら。CORTYやリニューアル成城石井の喧騒と隣り合わせの近さにも関わらず、そこだけ時間が止まったかのようです。
Dscf1385
周りをマンションに取り囲まれ、まったく実用には供していないと思われ、いつ取り壊されるかと心配しているのですが、消防倉庫や自治会館を併設してい るおかげで、本当に駅前にも関わらず未だに残っています。ここだけ昭和30年代の成城が残っています。このほかにも、舗装されていない路地とか赤提灯の並ぶ横丁とかが成城の駅の周りには残っていて、私 好きです。

Dscf1585 さらに特筆すべきが、この建物の軒下の看板。いまどき珍しい「でんわ・でんぽう」のダイヤル式電話のマークの入った看板です。住所・電話番号欄に(呼)の文字が印刷されていた時代を知っているあなた! 懐かしくありませんか(^-^;

火の見やぐら

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2006年10月16日 (月)

国立競技場を走ってきました

20061015kokuritup1 日曜日に「Challenge Run In National Stadium」という国立競技場を走ろうという大会に参加してきました。年に一度の1500mタイムトライアルです。
快晴、暑くもなく寒くもなく、微風という絶好のコンディションのなか、5分切りを目指して、頑張ってきました。

1500mというと、学校の体力測定でいやいやながら走らされた(決して「走った」ワケではなく「走らされた」というのが正しい)トラウマに取り付かれた方が大多数かと思いますが、確かにキツイ種目ではありますが、国立競技場のトラックは気持ちいいですよ。ホント、自分がトップアスリートに思えてくる(^-^;

今年は去年に比べて、トレーニング距離は格段に多くなっています。月間300Kmなんて考えられなかったのが、この3ヶ月間連続して300Kmオーバーです。これも、ランニングのSNSの「Jognote」のおかげです。しかし、スピード練習はイマイチ。ちょっと厳しいかなあと心配もしていました。

結果は5分5秒54
(1/100秒までビデオ判定するところがカッコいいでしょう(^-^)
残念ながら5分は切れませんでしたが、去年の記録よりも5秒ほど良い記録。この歳にして1500mの自己新を更新するとは数年前まで思いもしませんでした。

これも、月間300Kmの練習とスタート前に摂ったバームゼリーのおかげ?(^-^)

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2006年10月14日 (土)

野川水道橋

Dscf1390

野川には人と自転車しか通れない橋が数本架かっていますが、そのなかでも最も歴史を感じさせるのが、野川と仙川が合流した少し下流にある「野川水道橋」です。昭和34年に架けられたこの橋ももうしばらくしたら48年に近いその歴史にピリオドを打ちます。

Dscf1387 青い水道管が印象に残る橋ですが、この水道、多摩川の伏流水を汲み上げ、砧下浄水所(駒沢大学のグランドの隣です)で浄化した水道水を、岡本随道、用賀、桜新町を経て駒沢の給水塔にポンプアップしてから、その高さを利用して渋谷方面へ送水するという仕組みです。駒沢の給水塔も素晴らしい建造物です。この水道の詳細も含めてこちらのサイトもぜひご覧ください。

Dscf1395 その水道管が野川を渡るところに架けられたのが野川水道橋です。何回かの架け替えがあったのでしょう。詳細は調べていませんが、現在の橋は親柱の銘によると昭和34年3月に竣工しています。自転車が1台通れるくらいの歩道の両側を青い水道管がはさみこみ、さらに鉄骨のアーチがそれを支えているという無骨な橋です。

Dscf1393 昔の子供は、このアーチの上に登って遊んでいたということですから、随分と危ないことをしたもんですが、万が一落ちても、その頃の野川なら水量も豊富で、大怪我をしないで済んだのかもしれません。

Dscf1398 鎌田の住人にとっては二子玉川への通勤・通学の大切な橋のようで、自転車に乗った学生、奥様、サラリーマンがひっきりなしに渡っていて、地元に密着した橋であることがわかります。実は、私の帰宅ランのルートでもあります。週に数日はこの橋を渡って野川沿いを自宅に向けて走っているだけに、私にとっても感慨深いものがあります。

Dscf1388 風情のある橋ではありますが、野川の下流域の河川整備工事の一環として架け替えられることになったようです。既に上流・下流に仮設の橋も完成しており、工事の案内板にも「撤去」の文字がきっぱりと書かれています。

Dscf1396 多くの人の通勤・通学の道として、いろんな小さな物語を見つめてきたこの橋も架け替えられることになり、「昭和」がまたひとつなくなります。新しい橋ができて、きれいで便利になるかもしれませんが、ちょっぴり淋しい感じがします。





野川水道橋

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2006年10月11日 (水)

成城石井 リニューアルオープン!

成城CORTYのオープン以来、リニューアル工事をしていた成城学園駅前の高級スーパー「成城石井」ですが、昨日リニューアルオープンしました。

今日、会社の帰りに寄ってきましたが、まだ建材の匂いも残る真新しい店内は、以前よりちょっぴり通路が広くなり、明るくなりました。2階は事務所のままで、店舗は1階のみ。ただし、隣接する空き店舗も一体化したのでお酒売り場が広くなりました。

オープン記念でワインや和牛がお安いようですが、元値が高いので...(^-^; でも、ミューズリーが特売値段になっていたので、昼食用に買ってきました。魚や肉は高い!のですが、よく見ると野菜や加工品など一般のスーパーよりも安いものもありますし、輸入品はお得な商品もあります。うまい使い分けが大事ですね。

ともあれ、にぎやかな駅前となりました。

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2006年10月 9日 (月)

てくたくぶっく

Dscf1293 用賀から駒沢、二子玉川、等々力、田園調布・奥沢にかけて旧跡名を掘り込んだ石柱が200本近くあちこちに建てられているのをご存知ですか? ただ単に旧跡名だけを掘り込んだもので、いわれとか簡単な説明を側面に彫ってくれてもよさそうなのに、掘り込んであるのは、四角く縁取りされた小さな旧跡名だけ。Dscf1330_1

これは、「玉川の郷土を知る会(事務局:世田谷区玉川総合支所地域振興課)」が運営している「てくたくぶっく」の石柱なのです。「てくたく」とは「てくてく歩いて拓本をとろう」という意味で、側面に掘り込んである小さな旧跡名は拓本用のものなのです。

「てくたくぶっく」というA6版の小さな手帳のような小冊子が地域ごとに「玉川の郷土を知る会」から全5巻発行されており、その冊子のなかにどこに石柱が置かれているかを示す地図とそれぞれの旧跡のいわれ・説明が掲載されています。そして、一ヶ所一ページごとに拓本を取るスペースがあります。

Dscf1380Dscf1381_1Dscf1382_1






地元の人でもなかなか知らないような昔の世田谷を紹介してくれる「てくたくぶっく」。ただ単なる知識だけではなく、実際にその場所にいって、昔を思い浮かべ、その風景を想像するとまた違った印象が生まれてきます。

とはいえ、なかなか一般には知られていないようで、かなり地域史に関心のある方でもこの石柱の存在は”謎”であるケースもあるようです。そこで、遅々たる歩みにはなりそうですが、全石柱を「てくたく」ではなく、「走ってデジカメで撮ってまわる」つまり「さっさカシャ」でレポートしようと思います。たぶん別ブログを立てて、レポートすることになるかと思いますので、あせらず期待していてください(^-^;

手始めに、今日は用賀・馬事公苑コースを全石柱33本、回ってきました。自宅からの距離も含めて20Kmのランでした。

(次太夫堀もやっとまとめ始めたのですが、それも終わらないうちにこんな大変なこと始めちゃって大丈夫でしょうか(^-^; )

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2006年10月 7日 (土)

世田谷ランニングクリニック~水分・栄養補給

世田谷ランニングクリニックの第二回目。台風の余波で強風ながらも秋晴れのよい天気のなかでの開催となりました。

前半の講義は、大蔵の総合体育館で東京農業大学大学院の樫村教授のお話でした。樫村先生もサブスリーランナーで今年の夏には奥武蔵ウルトラマラソン(75Km)も完走された方です。今回のお話は、その実際の参加体験に基づくお話でした。

夏場の高低差のあるウルトラマラソンという過酷なレース、どのような変化が人間の身体に起きるのかを身をもって調べようということで、心拍計はもちろん直腸温まで継続的に自動計測されたそうです(どのように計測したのかは、ここではちょっと...(^-^; )。その結果が数値的に具体的に紹介され、興味深いものでした。

【汗が出なくなったら要注意】

熱中症の初期症状では体温が急上昇しますが、現実的には直腸温を測りながら走るわけにはいかないので(測れといわれても私イヤです(^-^; )、具体的にどんな自覚症状があるかというと、「発汗が止まり、皮膚が乾いてくる」そうです。

確かに言われてみれば、今年の夏のトレーニングでも、もうダメ、走れないと思いながら公園の水飲み場にふらふらしながらやっとたどり着いたら、汗びっしょりかいているはずなのにTシャツが乾いていることがありました。これですね。危ないところでした(^-^;

【顔に水をかけると即、体温が下がる】

夏場でも冬場でも一時間走れば最低でも1リットルの水分は身体から失われるそうです。汗出なくなったら、危険信号。何しろ水分補給です。
それから水を身体にかけて体温を冷やす。よく首筋に水をかけろといわれますが、効果的なのが顔、それも目の下の頬骨のあたりがよいそうです。脳に刺激を与え、瞬時に体温を下げる即効性があるそうです。朝、顔を洗うとシャキとするわけが分かったような気がします。

【おしっこしたいときも要注意】

それから、もうひとつの危険信号が「尿意」です。
汗を出し切っていて、おしっこなんか出るはずないのに、おしっこが出る。
血液中の塩分が運動により失われ、血液中の塩分濃度が下がります。ここで、塩分が補給されないと、身体は塩分濃度を一定に保つために、血液中の水分を尿として出して塩分濃度を上げるという仕組みです。

こうなると脱水症状をさらに加速するばかりか、体内中の塩分不足により痙攣を引き起こします。足の筋肉くらいならば走れなくなるだけですが、心臓の筋肉が痙攣したら、それこそ前回の講義で教わったAEDのお世話になることになってしまいます。

【冬は夏より血液どろどろ?】

意外なことに、冬は夏場より血液どろどろ状態なんだそうです。
寒いので水分補給が少なくなりがち。でも、走りやすいので運動負荷は夏よりも高くなりがち。おまけに最近のウェアは良くなっているので、保温性がよく汗が出やすいのに、通気性がよくすぐ乾き、汗をかいている実感がない。
したがって、水分補給がおろそかになりがちで、気がついたときには脱水状態...

冬場でも1時間のランニングをすると925gの水分が身体から失われるそうです。ちょっと驚きです。冬場の朝のトレーニングの前には、身体を温める意味からも、暖かい飲み物を摂ってから走るとよいそうです。

他にも貧血のお話とか大変参考になるお話でした。もう少し時間があればよかったのにと思うほどでした。その後は、陸上競技場に場を移して、ランニング姿勢の復習とインターバルトレーニング。前回、高野進さんから教わった肩甲骨を意識した走りを習得することが目的ですが、だんだん疲れてくると...(^-^;

インターバルでは1000mを3分45秒から55秒で3~5本ということでしたが、強風のためなかなかつらいトレーニングとなりました。東農大の陸上部の学生さんに引っ張ってもらい、最初が3分45秒。かなりきつい。1500m5分で走るには1000m3分20秒というペースですので来週の国立競技場の1500mトライアルが不安になってきました。2本目は55秒。かなり楽に感じました。3本目が50秒。さあ、これからがトレーニングの佳境と思ったら、時間切れで終わり(^-^; 学生さんもあと2本走る気でいてくれただけに残念です(彼にとってはほんのウォームアップ程度でしょうが...(^-^; )。

それでも、風邪が十分に直っていない身としては十分すぎるくらいのトレーニングでした。3日ぶりにも関わらす、本当に久しぶりのランだった気がします。

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2006年10月 5日 (木)

国立競技場のトラックを走ります

来週の日曜日15日に開かれる「チャレンジランinナショナルスタジアム」の参加証が着ました。

年に1度の1500mトライアル。それも、あの国立競技場のトラックを3周と3/4周します。ちゃんと最後の1周では鐘まで鳴らしてくれます。ゼッケンも腰ナンバーまでつける本格派。いわゆる陸連ガチガチの運営での走りです。

固いばっかりではなく、市民ランナーのレース中にも増田明美さんと宋茂さんがMCをやって盛り上げてくれます。(でも、去年は、同走のランナーの名前が次々にアナウンスされるなか、私の苗字がめずらしくて読めないのか、ゴールまで一度も名前を呼ばれませんでした(^-^; )

男性全3組のうちの2番目の組ということですが、一組20名程度の出走だと思います。5分前後の記録のランナーが組み分けされているのでしょうか。なんとか引っ張ってもらって、夢の4分台を出したいのですが、昨年よりもトレーニングの距離は圧倒的に積んでいるのにも関わらず、スピード練習はイマイチやっていません。昨年の記録5分9秒の更新はちょっぴり自信がありません(^-^;

明後日は高野進先生のランニング教室です。インターバルをやるそうですので、しっかり追い込みたいのですが、天気以上に心配なのが自分自身の体調、風邪をひいてしまったようです。薬を飲んで、今日はもう寝ます。

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