てくたくぶっく
用賀から駒沢、二子玉川、等々力、田園調布・奥沢にかけて旧跡名を掘り込んだ石柱が200本近くあちこちに建てられているのをご存知ですか? ただ単に旧跡名だけを掘り込んだもので、いわれとか簡単な説明を側面に彫ってくれてもよさそうなのに、掘り込んであるのは、四角く縁取りされた小さな旧跡名だけ。
これは、「玉川の郷土を知る会(事務局:世田谷区玉川総合支所地域振興課)」が運営している「てくたくぶっく」の石柱なのです。「てくたく」とは「てくてく歩いて拓本をとろう」という意味で、側面に掘り込んである小さな旧跡名は拓本用のものなのです。
「てくたくぶっく」というA6版の小さな手帳のような小冊子が地域ごとに「玉川の郷土を知る会」から全5巻発行されており、その冊子のなかにどこに石柱が置かれているかを示す地図とそれぞれの旧跡のいわれ・説明が掲載されています。そして、一ヶ所一ページごとに拓本を取るスペースがあります。
地元の人でもなかなか知らないような昔の世田谷を紹介してくれる「てくたくぶっく」。ただ単なる知識だけではなく、実際にその場所にいって、昔を思い浮かべ、その風景を想像するとまた違った印象が生まれてきます。
とはいえ、なかなか一般には知られていないようで、かなり地域史に関心のある方でもこの石柱の存在は”謎”であるケースもあるようです。そこで、遅々たる歩みにはなりそうですが、全石柱を「てくたく」ではなく、「走ってデジカメで撮ってまわる」つまり「さっさカシャ」でレポートしようと思います。たぶん別ブログを立てて、レポートすることになるかと思いますので、あせらず期待していてください(^-^;
手始めに、今日は用賀・馬事公苑コースを全石柱33本、回ってきました。自宅からの距離も含めて20Kmのランでした。
(次太夫堀もやっとまとめ始めたのですが、それも終わらないうちにこんな大変なこと始めちゃって大丈夫でしょうか(^-^; )
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コメント
この石柱、よく見かけていましたが、そういう由来のものだったとは知りませんでした。
区内のあちこちで(全域で)見ているような気になっていましたが、どこにでもあるってワケではなかったんですね。
さりげなく拓本用の銘が刻まれているなんて、やるなあ。粋だなあ。
レポート、楽しみにしてます♪
投稿: 庵魚堂 | 2006年10月11日 (水) 18時34分
遅々たる歩みだとは思いますが、少しずつアップしていきたいと思います。そうそう、次太夫堀も作り始めました。でも、多摩川河口ランもあるしなあ...まあ、のんびりやっていきます。
投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2006年10月11日 (水) 23時06分