多摩川河口0.0Kmポイントへの旅~3
多摩川河口0.0Kmポイントへの旅も後半に入りました。新幹線の鉄橋を過ぎると、川幅を見ても海が近づいてきたと感じます。
この辺りから堤防に沿ってマンションが建ち並び、今までとは趣が違ってきます。車道が堤防のそばを通っていないので落ち着いた感じですね。
ところが、走る身にとってはこれは重大問題で、新幹線鉄橋までは堤防沿いにちょこちょこと自動販売機があるのですが、マンション群のため自動販売機が見当たりません。六郷橋たもとのコンビニまで自販機給水ができません。暑い日には丸子橋あたりでペットボトルを買っておくことをオススメします。
ガス橋の手前400mくらいのところに11Kmポイントがあります。このガス橋、もともとは昭和6年(1931)に瓦斯人道橋として開通したそうで、ちょうど野川人道橋の大型版のような橋だったのでしょう。平行して「平間の渡し」も残っていたそうです。
キャノンのビルの大きさに圧倒されながらガス橋(ところで、ガス橋の道路標識のローマ字表記は「GASUBASHI」...まっ、それもいっか(^-^; )を通り過ぎて500mほど行くと10Kmポイントです。このあたりはスーパー堤防と呼ばれる幅の広い堤防で道幅も広く走りやすいです。世田谷・狛江のあたりだとスポーツタイプのかっとび自転車にぶつかりそうで怖いのですが、この辺りではずいぶん気が楽です。それだけに逆に注意しないと思わぬ事故につながりますので注意! いよいよカウントダウンは一桁に突入します。
9Kmポイントは、第二京浜の多摩川大橋の手前300mほどのところです。川幅や河川敷も広く、両側の崖線もなくなることから、風景が広く大きくなり気分的にも距離の進みが速くなります。昭和13年(1938)に着工し17年に下部工事が完成したものの、戦争により中断、昭和244年(1949)開通したそうです。
8Kmポイントのあたりは、私が多摩川下流域では一番好きなところです。大きくゆったりとした蛇行がとても大きな気分にさせてくれます。この辺りの対岸は川崎競馬の練習場となっています。でも、お馬さんの練習は明けきらない早朝ですので目を凝らしてもお馬さんは見れません。
7Kmポイントは、いままで堤防沿いだった多摩堤通りが昔の堤防沿いに行く手を変えるところにあります。対岸の川崎のビル群が大きく見えてきます。蛇行の頂点にあたるところが六郷橋。そこからは河口へ一直線。6Kmポイントはすぐそこです。
6Kmポイントは分かりずらいところにあります。東海道本線の上り鉄橋、下り鉄橋、京急鉄橋、第一京浜六郷橋が一点に集中してますが、東海道本線の上り線と下り線の間の堤防上に6Kmポイントがあります。
堤防の上に上って、そばで見たい気分になりますが、橋の下にはいろいろな方がお休みになっています(ブルーのシートが見えますよねえ)。くれぐれもお邪魔をしないようにご覧ください。私はニャンコを起こしてしまい、ニャンコに睨まれてしまいました(^-^;
さて、東海道本線に続き、京急の鉄橋を抜けてちょっと行くと第一京浜の六郷橋です。この六郷橋、橋の欄干に昔の六郷の渡しに使われていた渡し舟のモニュメントが設置されているのですが、すっかりそれを忘れてデジカメで撮ってくるのを忘れてしまいました(^-^;
その代わり、橋のたもとに古くからの神社があったのでお参りしてきました。
その名も「止め天神」
八代将軍吉宗の乗った馬が暴走したときにこの天神様のご加護で事なきを得たという故事にちなんで「止め天神」と呼ばれているそうで、「落馬をしない=落ちない」プラス「学問の神様 天神様」ということで最強の組み合わせです。毎月25日の縁日では神前の木馬に乗って願をかけることもできるそうで、ご利益確実です。
この天神様の境内から六郷橋の取り付け道路を隔てたところの公園に鉄
製の大きなアーチがあります。これこそ先代の六郷橋のアーチと親柱なのです。江戸時代は橋はなく渡し舟で行き来していましたが、明治になり木造の橋が架けられました。しかし、暴れ川の多摩川(六郷川)のため幾
度となく流されました。やっと本格的な鉄橋が架けられたのが大正14年、このアーチの橋です。その後、交通量の増大にともない、昭和60年(1985)に架けられたのが今の六郷橋です。
六郷橋を過ぎると、多摩川の表情は川というよりも海に近くなります。いよいよ河口0.0Kmポイントへの旅もクライマックスです。続きはパート4へのお楽しみ。
<「総集編」>
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