八丈島パブリックロードレースは中止
去年の大会でいっぺんにファンになった八丈島パブリックロードレース。今年はおとーさん一人の参加となりましたが、多くの走友の方々とのふれあいを期待して楽しみにしていましたが....暴風雨(^-^; しかし、それにも負けない想い出一杯の旅になりました
【5日夜】
仕事始めの会社を終業早々にベルサッサ(^-^)
5日晩の連絡船で八丈島へ向かう予定で予約も完了していました。
家に帰るなりネットで連絡船の情報をチェック。ところが台風並みの低気圧の影響で、場合によると接岸できない状況とのこと。たどり着けたとしても、相当の船酔い覚悟(^-^;
大島と違い、完全に外洋に出るので、八丈島の連絡船は風によってはかなり揺れるんですよ。高校時代にひどい目にあった記憶がよみがえりました。私は大丈夫だったのですが、同行の半数以上がひどい船酔いでヘロヘロになったことがあります。
急遽、明朝の1便の航空便の予約を入れました。ということで、明日は早起きです。
【6日】
4時半起きで羽田に向かいます。
しかし、飛行機も八丈島が霧のため視界不良。場合によっては引き返すとの空港アナウンス(^-^; 不安なまま飛び立ちました。確かに、八丈富士の頂上は霧の中。心配するも八丈小島はきれいに見えて、滑走路も視界に入りました。これならなんとかと希望を持ちました。
雲が低く垂れ込めて視界不良の状況下、無事に八丈島空港に降り立ちしました。その後、飛んだ飛行機は1便だけ。しかし、その時点でラッキーと思ったのは実は浅はかだったと知る由もありませんでした。
当日はモンガラフクラハギさんと一緒に同じくランナーの八丈島ジャンキーYさんの案内でくさや工場や島焼酎工場を見学。いろんな匂いを身にまといました(^-^; でも、思ったよりはくさやの漬け汁はスゴイ味ではなく、まろやかなコクのある味でした(そのかわり、汁につけた人差し指は一日中くさかった(^-^;
風はますます強くなり、海を見渡せる崖の上の露天風呂に入ったときには、素っ裸でTVの台風中継状態でした(^-^; 100m近く下の岩礁から波しぶきが吹き上げられて、まともに立っていられませんでした。
ということで、走れるわけも無く、民宿で島焼酎で良い気持ちになっていましたが...
寝ていると呻るような風の音と窓を叩く雨、そして稲光で何度目が覚めたことでしょう。瞬間最大風速48.5mを記録したのはその頃です。
【7日】
朝には雨は上がったものの、時折激しい通り雨、風は依然として強く、まともに立てないくらい。とんでもないレースになると腹をくくり、準備をしていたら「中止」との連絡。残念と思うと同時にホッとしたのも事実です。
しかし、このまま何もせずというのも悔しいので、ヘルメット代わりのランニングキャップをモンガワフクラハギさんに借りて軽くジョギングに。マラソンコースは風をまともにうけるようなところが多いのですが、玉石垣と屋敷林にかこまれた路地などはまったく風を感じないくらい。先人の知恵を感じました。
それでも、怖いもの見たさで(^-^; 海岸に行ってみました。うねりが岩礁にぶつかり10m以上にしぶきが上がり、マラソンコースまで飛んできます。風に向かうときは走れなくなるだけですから良いのですが(ランナーとしてはあんまり良くありませんが(^-^; )、背に受けるとなるととんでもありません...止まれないのです(^-^) 「うわ~、楽チン」と言ってレースペースで走ったところ、ほんとに止まることができません。ちょっとでもバランスを崩したら転倒必至。中止は正解だったと実感。
中止とはなりましたが、温泉への無料バスを手配してくれたり、島酒や郷土料理を飲み放題・食べ放題の完走パーティー(残念会になってしまいましたが)や八丈太鼓のアトラクションなど暖かい心遣いに感謝感激。さらに地元のランナーに誘われるままに2次会。本土ではめったに食べられないオナガダイの島寿司と煮付けは最高! 島焼酎のグラスが何杯空いたことでしょう(^-^; たくさんの興味深いお話をお聞きすることができ、貴重なひとときでした。
【8日】
少々二日酔いの頭を覚ましたのは風の音。8日の2便を予約してあったのですが、すでにこの二日間で6便が欠航。キャンセル待ちも500番に近いほどまで達しています。もし2便が欠航となったら、その後ろの順番になってしまい、9日どころか10日のフライトになってしまう危険性大。会社の机が無くなっちゃう?(^-^;
でも、1便が無事到着。いくら心配していてもしょうがないので、ちょっと走ることにしました。走り始めたら結構調子がいいし、時間もある、こりゃハーフのコースを走るっきゃない!ということで昨日走るはずだった八丈富士周回コースに入りました。
しかし、しばらく走ったところでめちゃくちゃ後悔(^-^;
だらだら登りと向かい風(それも昨日の余波でものすごい強さ)でまったく前に進みません。下り坂でも押し戻されてしまうくらいです。しかし、やっとの思いで永郷にたどり着くと八丈小島が大きく見えて勇気百倍。おまけに追い風となり、レースペースにあがりました。アロエの花がきれいでした。
なんとか無事に2便も飛んで帰ってきました。大会は中止になったものの、雄大な景色を楽しみ、強風とファイトしながら走ることもできましたし、島のランナーの方々と楽しいひと時を過ごせた素晴らしい三連休でした。八丈島のみなさん、ありがとうございました!!
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コメント
レース中止は残念ですが、色んな出来事てんこ盛りの素晴らしい八丈島だったのですね^^
お疲れ様でした♪
投稿: HIDE10 | 2007年1月10日 (水) 23時51分
まさに「けがの功名」といった感の「八丈島遠征」でしたね。
それにしても、会社の机がなくならなくてよかった。
投稿: moai | 2007年1月11日 (木) 00時06分
HIDE10さん
レースを走れなかったのは残念ですが、それ以上に想い出の多い遠征になりました。来年はHIDE10さんもご一緒にいかがですか(^-^)
投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2007年1月11日 (木) 23時37分
moaiさん
なんとか2便が飛んでくれてよかったです。実は2便は大島経由のため、他の便より小型のジェットのため欠航が多いということを知ったのは八丈に着いてからでした(^-^)
それだけに、大島着陸時には横風にあおられて、かなり機体が傾き、機内では悲鳴が聞こえ、隣の席の女の子が倒れ掛かってきたくらいでした(^-^;
実は6日土曜日は出勤日だったのですが、休暇をとって遠征していただけに、8日に戻れてホッとしました。机はとりあえずありました(^-^;
投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2007年1月11日 (木) 23時50分
はじめまして miuといいます。
私も楽しみにしていた大会だけに残念でした
あなた様の去年この大会の体験記を見て参加を決め、イメージトレーニングしていたのに・・・
7日の朝、羽田を飛び立ち、八丈島まで行ったのですが、着陸できず、羽田に戻りました。アトラクションに乗っているような凄い揺れにはまいりました
来年も参加します(・・・の予定)
その時はよろしくお願いします
投稿: miu | 2007年1月12日 (金) 21時52分
miuさん、八丈は残念でしたね。
大会当日は1便の飛行機の音が聞こえたので、よくこの風の中を飛んだなあと思い、これなら大会もやるなと気合をいれたのですが、宿のおかみさんが着陸はしなかったと教えてくれました。その飛行機に乗っていらしたのですね。お疲れさまでした。
カルガモWebをご覧になって参加を決意されたとのこと、とても嬉しいです。それだけに走ってもらいたかったです。コースを向かい風は厳しいですが、景色と島の人達の温かさがとても素晴らしい大会です。来年は(も)ぜひともご一緒したいですね。
これからもよろしくお願いします。
投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2007年1月13日 (土) 01時06分