京浜四大本山巡り 走ってきました
以前、紹介した京浜四大本山巡りですが、富里のMさんと走ろうということで盛り上がり、去る5月26日(土)に芝増上寺から池上本門寺、川崎大師、そして鶴見総持寺まで30Kmを走って巡ってきました。もちろん、銭湯でさっぱりと汗を流し、キリンビアビレッジで精進落としというフルコースです(^-^;
スタートは、芝増上寺。今話題の東京タワーの真下です。晩には薪能が開催されるらしくその準備で朝早くから慌しい雰囲気でしたが、堂々とした伽藍でさすがに徳川将軍家の菩提寺だけのことはあります。
抜けるような青空に聳え立つ東京タワーがとても新鮮でしたが、それ以上に落ち着いた増上寺の境内がとても都心とは思えないほどの静けさでした。
思えば、東京国際女子マラソンの併設大会も今日のような暑い日でした。復路30Km地点のここ増上寺で関門に止められた悔しさは今も忘れませんが、今年の湘南国際で自己新を出した原動力がここなのかもしれません。
本堂脇の古いお堂で四大本山巡りの朱印帳(パンフレット)をいただき、最初の朱印を押します。さあ、これから旧東海道をつかず離れずの30Kmジョギングの始まりです。11:30スタート、暑くなりそうです(^-^;
東京マラソンのコースをたどり、品川に向かいます。品川の駅前ではタクシーのお客さんが発作をおこしたらしく、救急車が駆けつけており、AEDも持ち出されていました。この暑さですので、私たちもムリをしてお世話にならないようにしなければいけません。
八ツ山橋で旧東海道に入ります。昔ながらの商店街といった風情の道ですので、午後になると買い物客で結構混雑しますが、お昼ということもあり、
思ったより走りずらくはありません。以前からたどってみたかった道筋ですが、期待通りの「三丁目の夕日」的ないい商店街でしたし、所々には「はぐれ雲」を彷彿させる景色も残っていました。お肉屋さんでコロッケでも買いながらのんびり歩いてもいいかもしれません。
東京の心霊スポット(^-^; 鈴が森の刑場跡で一休み。ここで、旧東海道はしばらくR15に合流します。東京国際の折り返し地点の平和島を過ぎたところで、再び旧東海道が左に分かれます。その後、内川に沿って遡り、東海道線を横浜方面にしばらくいくと呑川に出ます。日陰が無く少々ツライですが、しばらく遡ると池上本門寺の丘が見えてきます。
本門寺は伝統の花祭りマラソンを開催しているお寺で、高台にあることから厳しいアップダウンが名物の大会です。なにしろ山門の石段を見ただけでその厳しさは理解できると思います。Mさんの疾走です(最後は辛そう(^-^;)。日蓮聖人が亡くなった地であることから、華やかとか賑わいというよりも落ち着いた雰囲気のお寺です。
朱印は本堂のなかの右手、靴を脱いで畳に上がった受付の前です。高台の上ということもあり、爽やかな風が心地よいです。ところで、このお寺の墓地には力道山のお墓があります(といっても、若い人は知らないだろうな(^-^;)。
本門寺からは国道1号線を走って、多摩川に出ます。国道1号は交通量も多く、歩道もちょっと狭いので、気分が滅入りますが、2Kmくらいなのでガマン。それよりも、多摩川沿いには炎天下にも関わらず給水ポイントがないので、1号沿いのコンビニで調達しておいたほうがよいでしょう。
このあたりの多摩川堤防は幅広のスーパー堤防ですので、気持ちよく走ることができます(日陰はありませんが...)。大きく逆S字を描いて多摩川が蛇行しているところで、私が大好きなポイントです。対岸には川崎競馬場の練習場が見えます。
六郷大橋を渡ります。この橋の欄干は昔の六郷の渡しの渡し舟がモチーフになっています。多摩川の川崎側を走ると花みたいな飾りがついた河港水
門があります。よ~く目を凝らしてみると川崎市の名産だった桃・梨・葡萄をアレンジしたものだということがわかります。1998年(平成10)年9月に国の有形文化財にも指定されています。
水門のところを工場に入るような感じで多摩川から離れます。京急大師線を渡り、ショッピングセンターの裏手をしばらく行くと川崎大師の駅前に出ま
す。いかにも門前の商店街といったアーケードを走ります。参拝客が多いのでぶつからないように注意。回り込むような感じで山門前の土産屋街へ。名物の飴を切る包丁の音が賑やかです。
川崎大師は多摩川の河原から現れたという弘法大師像がご本尊。厄除けで有名で、四大本山のうちで最も庶民的な賑わいを見せているお寺です。インドっぽい別院は自動車の安全祈願の祈願所です。朱印は本堂右手の護摩供養の受付の窓口でお願いすると窓口の方が押してくれます。
ここまでで22Km。最後の総持寺まではあと8Kmです。境内のベンチで軽くお昼を食べて、一休みしてからもう一頑張り。
今回は、私の希望でグーグルマップのルートとは異なり、川崎競輪場の裏手の妙遠寺という小さなお寺にちょっと寄り道。実は、このお寺に小泉次太夫のお墓があり、小さな銅像も建立されているのです。江戸時代初期に天領である六郷地域への用水確保のために家康から六郷用水の造成を命じられた用水奉行です。詳しくはこちらのブログをご覧ください(といっても未完成ですが(^-^;)
第一京浜を少し走り、八丁畷の手前で旧東海道に戻ります。ここも旧道らしく趣のある商店街が続きます。途中には、日本橋から5番目の一里塚である市場一里塚があります。鶴見川を渡る橋からは目指す総持寺の大伽藍の屋根が望めます。あと一息です。
総持寺は、もともとは石川県の能登半島に開かれた禅の修業道場で、明治44年に布教のために鶴見の地へ移転したお寺です。禅宗ですので、境内の雰囲気はぴんと張った緊張感が漂っています。大伽藍も虚飾は一切無く、質実剛健といった雰囲気です。
一見、境内を区切る壁のような百間廊下を出たところの香積台という庫裏が総合受付になっており、朱印がいただけます。ちょっと入りずらいですが、靴を脱いで玄関を上がった右手にお坊さんが事務をとっている受付がありますので、そこでお願いすると朱印を押してくださいます。最後のお寺ですので、朱印とともに「結縁成就」の朱印もいただけます。
結縁のお寺では「特典」があります。お寺によってその特典の内容が異なるそうですが、総持寺の「特典」は... 気になる方はこちらからメールをお送りください(^-^; こっそりお教えします。
さて、総持寺を後にして精進落しの銭湯に向かいますが、その前に大難関が待ち受けます。総持寺の参道を出たところにある踏切です。何しろ長い! めったに開きません。日本で2番目に長い踏切だといわれています。
第一京浜沿いには千代の湯、春日湯、朝日湯と3件の銭湯があります。一番、キリンビアビレッジに近いのは朝日湯です。ただし、15時オープンですので、もうちょっと早めという方は千代の湯が14時開店です。どちらもクラシックな佇まいの黒湯の温泉銭湯です。私たちは千代の湯に入りました。
一風呂浴びて汗を流したら、水分補給です(^-^;
キリンのビール工場併設のキリンビアビレッジへ。時間に余裕のある方は工場見学&試飲→アラカルトのレストランへ。すぐ飲みたいという方は焼肉・ビールを食べ放題・飲み放題4200円のレストランへ直行。なにそろ工場直送ですので美味しいビールです! ということで、少々飲み過ぎてしまいました(^-^;
将軍家の菩提寺として荘厳な芝増上寺、日蓮聖人入滅の地として落ち着いた雰囲気の池上本門寺、庶民的な賑わいの川崎大師、禅宗特有の緊張感のある総持寺と、それぞれに特色ある京浜四大本山でした。電車と歩きならばもっと気軽に巡ることもできます。平成21年3月末日まで四大本山巡りの企画は行われていますので、ぜひ皆さんもお試しください。
ルートマップはこちら
| 固定リンク
「走ったコース紹介」カテゴリの記事
- 利根川の渡船と世界遺産のラン(2018.08.14)
- ここ、東京都です(2014.04.26)
- 世田谷三十三観音霊場巡り(2013.01.14)
- JIN-仁-ゆかりの場所をミーハーに巡ってきました(2013.01.27)
- 清瀬のひまわりラン(2012.08.26)
コメント