« 夏風邪 | トップページ | 他人事だと思っていました »

2007年7月 6日 (金)

古道と二子玉川再開発

Dscf1240_1






お年を召した方には「二子玉川園」、もう少しお若い方には「ナムコワンダーエッグ」「ねこたま」「いぬたま」と言った方が分かりやすいかもしれませんが、二子玉川駅からその南東のアミューズメントパーク跡地にかけての再開発(というより、高層マンション建設)がいよいよ本格化しそうです。

どんな感じになるのかというと、こんな感じ

マンションは、46階建151m一棟と30階建102m二棟の三本が建ち並び、31階建137mのホテルが一棟、18階建83mの駅ビルが建設されるということです。スゴイです。

モルツクラブが取り壊されたことは先日アップしましたが、駅周辺のお店も移転や店じまいが相次いでいます。駅から旧二子玉川園の入り口へ続く商店街もすっかりゴーストタウンになってしまいました。

その一角にある大正蔵(上の写真)ももうすぐ取り壊される運命なのでしょうか。この蔵の角の五叉路は江戸道と呼ばれる江戸時代から明治時代にかけての「大山街道」と奥多摩から筏を組んで品川まで材木を運んだ筏師たちが山に帰る「筏道」の分岐点という古の交通要所だったところです。

Dscf1241

五叉路のうちで最も狭い路地が江戸道(大山街道)です。江戸道はここから多摩川の二子の渡しに向かいますが、筏道はここで分かれて大正蔵の前を抜けて(実はこの部分、「駒沢通り」の端っこでもあるんです)野川に沿って狛江に向かいます。

こんな歴史をある道筋も再開発の波に呑まれてしまうんでしょうねえ。

Dscf0965

(細い路地の江戸道をたどっていくと丸子川にぶつかります。その場所には1777年に建てられた道しるべが残っています。左手は江戸道ですぐに橋を渡り坂を上って用賀に向かいます。右手が筏道で丸子川(次太夫堀・六郷用水)に沿って進みます)

|

« 夏風邪 | トップページ | 他人事だと思っていました »

野川だより・世田谷だより」カテゴリの記事

コメント

[『大正蔵』って言うんですね。目の前を通ったのですが全体が見れるぐらい離れてみたことがなかったので蔵だとは思いませんでした。
昔からある史跡である石碑は保存されるんでしょうかね?

投稿: たんぽぽ | 2007年7月 7日 (土) 23時06分

この写真は去年の9/30に撮影したものなのですが、今から思えばもっとあちこち撮影しておけばよかったと後悔しています。
道しるべは丸子川のほとりなので、たぶん再開発にはかからないと思いますが、江戸道の道筋はなくなってしまうかもしれませんね。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2007年7月 7日 (土) 23時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 古道と二子玉川再開発:

« 夏風邪 | トップページ | 他人事だと思っていました »