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2008年4月26日 (土)

都立園芸高校のハナミズキ

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♪空を押し上げて...

そんな唄のワンフレーズが自然と出てくるような抜けるような青と気品のある白が印象的です。

Dscf1959 先日、仙川沿いの祖師谷公園の里帰り桜を紹介したときに触れましたが、1912年にワシントンDC送られてポトマック川のほとりに植えられた東京の荒川堤の桜の返礼として、1915年に送られてきたのが40本の白いハナミズキ。その後の戦争では敵国から送られた木ということで様々な運命をたどったようです。そのときの40本のうち、現在の所在が分かるのはごく僅かだといいます。

Dscf4251 そのうちの2本が世田谷区深沢の都立園芸高校に残っていると「ワシントン桜物語」というサイトで紹介されていました。都立園芸高校といえば私の通勤している会社のすぐそば、帰宅ランして帰るときもすぐ脇を通っています。ぜひ実際に見てみたいと、世田谷246ハーフで知り合ったSさんと都立園芸高校&駒沢公園へ地元再発見ランを楽しんできました。

Dscf4207 住宅街の路地を進むと美しい銀杏並木の園芸高校正門に突き当たります。戦前は日本の農業高校の中心的役割を果たしてきたそうです。八丈島に分校があり、それが現在の八丈島高校だそうです。そのせいかどうか分かりませんが、校内には南国情緒のある植物も多く植えられています。

Dscf4244 ウィークデーの学校が開いている時間(まあ、常識的には9:00~17:00)ならば、事務所で受付簿に記帳をして、入校証のバッジをしていれば、授業に支障の無い限り校内を自由に散策できます(校舎内に立ち入ることはできません)。結構、トラクターや軽トラックが走り回っていますから注意してください。

Dscf4199s2 さて、お目当てのハナミズキですが、事務所のある校舎の玄関を出て、斜め右に向かった小道の先にあります。普段は目に付かないのでしょうが、今は真っ白な花(厳密にいうと苞)が満開。街路樹のハナミズキのイメージからすると、とても樹高が高く、一目でそれと分かります。

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Dscf4205 1915年に贈られたことを説明する案内板も立っています。90年以上の年輪を重ねていますが、堅い木だということで、同じ樹齢の桜よりは細いですが、それでも途中から二股に分かれた木を下から見上げると白に包まれるようです。当初は2本あったというハナミズキですが、残念ながら1本は枯れてしまい、この1本しか残っていないそうです。

Dscf4229_2 事務所の方のご説明によると、やはり戦中は敵国から贈られた木ということでなるべく目立たないようにされていたということですが、現在はこのハナミズキのことを多くの方に知ってもらおうと手入れしており、この木の子どもが日米友好の証として全国各地に贈られているそうです(日比谷公園にもこの木の子どもが植えられています)。

そして、もうひとつこの学校で忘れてはならないのが「盆栽」
園芸科の生徒さんたちが代々お世話してきた貴重な盆栽が数多くあります。その中の頂点ともいえるのがこの「三代の松」

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Dscf4217 三代将軍家光が愛した五葉松が2鉢あり、樹齢460年を越えるといいます。堂々とした枝振りで圧倒されます。簡易レールの上を移動する台車に載せられており、雨や雪のときなどは後ろに見える屋根の下に収めるようです。


Dscf4212 歴史ある園芸高校だけにその他にも見所がいっぱいあります。例年5月第二土曜日Dscf4211 に一般公開されるバラ園は貴重種も多いそうです(今年の公開日は5月10日(土)だそうです)。また、近年では動物科も新設され、校内にはワンコの鳴き声も響いています。園芸科の生徒さんが実習の一環として整備していることもあり、今の時期は本当に花いっDscf4228 ぱい。温室の中にも多くの花が咲いています。定時制には造園のコースもあり、実習で製作されたと思える坪庭もあり、散策していても楽しいです。なにしろ構内には築山のある日本庭園や西洋庭園まで実習用にあるというくらいです。


Dscf4235 そして、なによりすごいのが校内の木々。歴史あるだけにみんな大きくて立派。中庭Dscf4226 の東屋のまわりなど鬱蒼とした感じです。実習用の畑越しに見える木々を見ていると、昔の世田谷の景色ってこんな感じだったんだろうなあと暫し感慨にふけってしまいました。兎々呂(ととろ)城址に建つからというわけではありませんが、まさしくトトロが出てきそう(^-^)

広い校内を一回りしてから、バッジを返却。のんびりと駒沢通りにまわりこみ、日体大の前を通り過ぎ、駒沢公園へ。日のあるうちに駒沢を走るのは久しぶりです。ケヤキの木が一斉に芽吹き、やわらかな緑が目にやさしい。今の季節のケヤキって大好きです。

軽く2周弱してから自由が丘に戻り、ちょっとはずれの銭湯「みどり湯」へ。一汗流した後には、自由が丘の焼肉屋さんでお腹を満たし、喉を潤したことは...言うまでもありません(^-^) 楽しいファンランでした。

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野川だより・世田谷だより」カテゴリの記事

コメント

同じハナミズキとは思えないほどに「歴史」を感じさせる、実に堂々とした枝振りですね。びっくりです。

投稿: moai | 2008年4月27日 (日) 22時24分

本日(28日)園芸高校に行って参りました。
記帳するとき、前の訪問者はカルガモオトーサンでした。それがうれしかったですね。
期待通りの素晴らしいところでした。バラの季節にまた行って来ます。日本のバラ作りの大家である鈴木省三さんが、ここの出身とは知りませんでした。

投稿: y-ok | 2008年4月28日 (月) 21時42分

moaiさん

moaiさんのお宅からなら、祖師谷公園の里帰り桜経由で返礼ハナミズキ見学ランがいいです。ぜひ実物を見てください。


y-okさん

早速、行かれたんですか。
ご紹介した甲斐がありました。私も嬉しいです。
鈴木省三さんという方のお名前もあちこちのサイトでお目にかかりましたが、バラ作りの世界では有名な方なんですね。5月の公開日にはバラを見にジョギングしようと思っています。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2008年4月28日 (月) 23時37分

都立園芸高校、まだ行ったことがありません。
次女の砧南中学校卒業のお友達が今現在高3で
通っています。
またいつか行ってみたいと思います。

投稿: たんぽぽ | 2008年4月29日 (火) 09時29分

たんぽぽさん

いっしょに行ったSさんとも話したんですが、あれだけの良い環境で3年間過ごしたら人生観変わるでしょうねえ(^-^)

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2008年4月30日 (水) 00時34分

アメリカから来たハナミズキの原木の写真を
見せていただきありがとうございました。

こんなすばらしいハナミズキが、意外と知られていない
ようですが、惜しいことですね。
桜のように、名木に名が付くようになってもいいですね。

投稿: rocky | 2008年5月 5日 (月) 18時51分

rockyさん、ようこそいらっしゃいました。
ポトマック川の桜のことは知られていますが、その返礼のこととなると確かに知られていません。二子玉川がハナミズキの街として売り出し中ですので、うまく連携できるといいですね。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2008年5月 6日 (火) 08時31分

カルガモおとーさん、園芸高校のハナミズキのきじ大変なつかしく拝見しました。60数年前に卒業した後期高齢者ですが、現代のインターネット上でこのように見られるとは思いませんでした。有難うございました。

投稿: 正垣 浩 | 2008年8月 4日 (月) 17時44分

正垣様

たいへん嬉しいコメント、ありがとうございます。
ゆかりのある方に喜んでいただき、記事をご紹介してよかったと改めて思っております。卒業されたころにはまだまだ細い木だったと思います。その頃の思い出などございましたら、ご紹介いただけると幸いです。
残念ながら1本は枯れてしまったようですが、残った1本はいつまでも元気に咲いて欲しいものですね。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2008年8月 5日 (火) 00時26分

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