世田谷の巨木めぐり
私の手許には世田谷区の巨木リストがあります。
2000年に環境省が中心になって調べたものらしいのですが、所在地や樹高、幹周りなど詳しい情報が記載されています。でも、今では既に枯れてしまったり伐採されてしまったりしている樹木も少なくなりません。
そのなかで幹周りの太い巨樹を巡るランをやってみたいなあと思っていました。
そこで、今年の夏休み決行! と意気込んだのですが、台風の接近や地震やらで1日で終るはずが二日間に渡ってしまいました。ということで、取材日とは関わらず、ランキング発表です!(^_^)
【第一位 森厳寺の大銀杏】
幹周り580Cm、樹高20m
徳川家康の次男秀康の位牌所として加護された名刹だけに、いたるところに「この紋所が目に入らぬか!」です。世田谷区最大の幹周りを誇る大銀杏はこの森厳寺の境内の幼稚園の庭にあります。
ちょうど幼稚園の改修工事のためちょっとざわついていましたが、大銀杏の存在感はありました。樹齢400年を越える堂々とした風格です。でも、この枝振りを見ると子どもたちの格好の遊び道具。うちの娘なら間違いなくするすると上のほうまで登って行ってしまうに間違いありません(あっ、幼稚園の頃の話ですよ、本人の名誉のために言うと、現在の話では決してありません(^_^;)
こんな園庭で遊べる子ども達は幸せです。
【第二位 九品仏の大カヤ】
幹周り548Cm、樹高30mです。
奥沢城跡に立つ九品仏 浄真寺。
都内でも指折りの落ち着いた趣のある古刹です。
上品、中品、下品のそれぞれ三体の仏様をお祭りする三つのお堂の前に大カヤがそびえ立っています。とても自然な感じで、それだけに「気」を感じます。その反対側には、世田谷区15位の大銀杏(幹周り420Cm、樹高10m)があります。
より太いカヤの方には石碑もないのは、なんか可哀相です。
【第三位 善養密寺の大カヤ】
幹周り542Cm、樹高20m
一挙に多摩川沿いまで移動します。
その昔、奥多摩から材木を筏にして羽田まで流してきた筏師たちが奥多摩まで帰る「筏道」に沿った禅宗のお寺にあるカヤの木です。
ちなみにこのお寺、不思議な石像がいろいろあって、とても面白いです。
ぜひ、じっくり訪れてください。
これ、カッパの「たま坊」です。
【第四位 乗泉寺の大クスノキ】
幹周り528Cm、樹高22m
私の印象では最もスゴイと思ったのはこの巨木です。
なにしろ枝の張りがスゴイ。
風に揺れる様は生命の息吹を感じます。
圧倒的存在感とでもいうのでしょうか...
もっと多くの人に知ってもらいたい巨木です。
【第五位 玉川神社のとっくりぐす】
これは、ゴジラの足じゃございません。
れっきとしたクスノキの幹でございます。
これでも、なんか異様ですよねえ。でも、クスノキの幹です。
まるで、生きているようですよね。
ジブリがモチーフにしたといっても、素直にうなずけそうな木です。
幹周り510Cm、樹高13m
玉川神社のとっくりぐすです。
帰宅ランですぐ前を走っているからだけではありませんが、私の一番のお気に入りです。世田谷246ハーフマラソンのコース、目黒通りのすぐ脇です。とても、そんな交通量の多い道の近くとは思えません。
等々力の主です。
これらの巨木をつないで走るラン
悠久の偉大なるパワーをもらえます。
こちらをご覧になって、ぜひ訪ねてみてください。
これは幹周り425Cmの14位、太子堂の名の発祥のお寺、円泉寺の大銀杏です。後ろのアパートは作家の林芙美子が苦労されたときに住んでいたところです。
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