東京マラソン、2011年も開かれるのかなあ
2016年のオリンピックはリオに決まりました。
至極、順当な結果だと思います。
「南米で初のオリンピックを!」
小学生でも分かる単純明快な誘致理由の前には
どんな理由もかすんでしまいます。
陽気な南米気質で
1964年の東京オリンピックの閉会式に感じたような
高揚感のある大会になることを期待しています。
さて、問題は東京マラソン。
もともと石原都知事の肝いりでオリンピック誘致のために始められた大会です。
第1回開催のまえにはとりあえず3年間はやりましょうというお約束だったようです。つまり、2007年9月の候補地立候補受付に先立つ2月に第1回が開催され、2008年2月の第2回開催時はIOCで提出された資料に基づく書類選考の真っ最中。2008年6月に書類選考の結果が出て、東京が落選なら、2009年3月の第3回で終了ということもあり得たかもしれないのです。
しかし、めでたくも書類選考合格。最終候補の4都市のひとつとなったので、ここで東京マラソンをやめるわけにはいかない。ということで2010年2月に第4回が開催される運びとなりました。マラソン定員32,000人に対して272,134人と、第1回の3倍以上の参加申込があり、その抽選結果をランナーは首を長くして待っているという状況です。
さて、この東京マラソンの前身として東京シティマラソンというハーフの大会があったのはご存知でしょうか。制限時間は厳しいものの、私も参加できたくらいに一般市民ランナーがなんとか手の届くものでした。コースは何度か変わりましたが、外苑をスタートして大井競馬場ゴールという都心を駆け抜けるものでした。
もっとも車優先で途中でロープ規制してランナーを止めるなんて奇想天外なこともやってくれた大会です。海外から招待された女子のトップランナーさえもロープ規制で止められたという笑えない事態もあったくらいでした。つまり、「一番を決める競技会」は東京国際マラソンであり、東京国際女子マラソンで、東京シティマラソンは一般市民の楽しみのイベントで競技会ではない、ということでなんとか開催できたのではないかと思います(本当かどうかは定かではありませんが、東京都心部の公道マラソン大会は年2回までという公安との約束があったと聞いたことがあります)。
しかし、なんだかんだ言っても一般市民ランナーが東京国際のコースの一部でも走れるという貴重な大会でした。裏ではなんとかこの大会をフルマラソンにという動きもあったようですが、2000年に緊縮財政を理由にこの東京シティマラソンの中止を決めたのが石原都知事だったんです。
その後、オリンピック東京誘致に際して、発展途上国の首都を含む世界の主要都市で一般市民に開かれたマラソン大会を開催していないのは東京だけという事実に気がつきます。そこで、招致運動の一応の区切りまでの3年間ということで開催された東京マラソン...2010年はともかく、2011年はこの世界不況による税収の落ち込みでさらに緊縮財政が必至なだけに果たして開催されるのか。
大いに心配です。
(私はまだ走っていないんだから(^_^;)
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