芽が出ました
外苑駅伝の参加賞で貰ってきたのが、太田胃散の入れ物を一回り小さくしたようなというか、昔の検便の容器を大きくしたような(たとえが古くて、なおかつ少々クサクてすみません)金属の入れ物。
蓋を開けると、カチンカチンに固まった紙に包まれたタブレット。
説明書を見ると、これにぬるま湯を注して数分すると土の塊りがもこもこと大きくなり、そこに種を蒔くそうな。半信半疑でお湯を入れるとアラ不思議、3倍くらいの大きさになり、ふかふかの苗床ができました。
ハーブのタイムの種がついていたので、パラパラと蒔いて棚の上においておいたのですが、ついつい忘れてしまい、今日ふと思い出して見てみると、なんと小さなかわいい芽がでていました。殺風景な部屋のなかで僅かながらも生命の息吹を感じます。
思えば、13年ほど前に逆単身赴任していたとき、TVと机とベッドと小さな冷蔵庫の他にはなんにもない狭い独身寮にしばらく住んでいました。早く退社できたときに近くのお店をぶらついていたときにふっと目についたのが花ニラの球根。なんとなく気になって買い求め、かんずめの空き缶に土を入れて、植えてあげました。
会社を終えて、独身寮に戻ると真っ先にその花ニラに水をやり、独り言を話しかけている自分がいました。1週間ほどして小さな芽が出てきたときの嬉しさは妙に覚えています。小さな部屋のなかに自分ともうひとつの生命体が存在している安堵感といったら大袈裟でしょうか。
そんなことを思い出させてくれたタイムの芽吹きでした。
忘れずに水やらなきゃ(^_^)
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