閑話二題
たまには、ランでも世田谷関連でもない話題を...
その1 能登が消えた
3月12日 23時33分
最後の急行「能登」が上野駅を滑り出しました。
巷では公安VS撮り鉄を興味本位に伝えていますが、
高校~大学時代に
初めてのピークを目指したり
見知らぬ丘を駆け抜けるスタートに立つために
幾度となくその固いシートに身をゆだねた私としては
非常に感慨深いものがあります。
でも、
ラストランの出発の映像がyoutubeにアップされているのですが、
なんか、イワカン...
その理由は、車両です。
ラストランの車両は、私が子供の頃、
実家の裏の高崎線を疾走する特急「とき」のボンネット型車両。
大きな窓とリクライニングシート
新幹線以上に乗りたくてしょうがなかった電車でした。
ラストランは私にとっては「急行 能登」ではなく「特急 能登」
私のイメージの「能登」は
機関車に引っ張られる茶色(後は紺)の塗装の客車...
冷房などなく、高い天井と扇風機
ほぼ直角の背もたれのボックスシート
停車・発車のたびに連結器がきしむ音に旅情を感じた青年でした。
それに気づいたら...
私の中の「能登」はもうとっくの昔になくなっていたのかもしれません。
その2 腕時計型情報機器
今、ちょうど娘がタイムトラベルを題材にしたTVを見ているんですが、そのなかで昔の科学特捜隊みたいな腕時計型の情報端末を一般人がふつうに使いこなしている場面があるのですが、私個人としては、非常に?????
元時計屋としては、少々残念ではありますが
息子・娘の世代はもちろん、新入社員の世代も腕時計をしていません。
携帯電話ひとつあればすべて間に合う
今までは
人々の左腕は腕時計の牙城でしたし
左腕は渡さない、が腕時計メーカーの情報端末としてのよりどころでしたが、左腕はもはや”フリー”になってしまいました。
いったん外したら、もうウザイ
まして、自分のすべてが丸裸になるような機器を
プライバシーに関して病的潔癖症な連中が
四六時中、みずから進んで自らの身体に密着させるとは思えません。
それでも
時間がわからないと不便
ということは
これからのヒット商品は
「自動巻きメカ時計」?(^_^)
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