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2011年5月14日 (土)

都道431号線 夜ラン

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久々の帰宅ラン、スタート!
昨日、一昨日のビハインドを取りかえすべく、どこへ行きましょうか(^_^)

とは言うものの、最初は 多摩川を六郷大橋まで行って折り返し、ひたすら堤防を走るということしか思い浮かばなかったのですが、「ロクゴウ」「テイボウ」というキーワードでひらめいたのが「都道431号線を走る!」 いつか走ってみたいと思っていた道でしたし、新宿が起点でこれなら距離も稼げそう。

ということで、自宅とは逆の方向(^_^; 呑川緑道を都立大駅へ、そこから柿木坂支流を遡り、世田谷と目黒の区界の古い道(途中に葦毛塚という不思議なポイントもあります)を抜け、蛇崩から野沢通り、西郷山公園から山手通りを西新宿へ。

この都道431号線、たかが4Kmちょっとの都道なのですが、なにがスゴイって、ほぼ直線、それだけでなくほぼ平坦。墨東地区ならともかく、この近辺じゃ河川敷以外にはちょっとありません。

それには秘密があります。走ってみると分かるのですが、ビルや商店街のすきまから良く見ると道の両側が低くなっているんです。つまり街中の堤防の上を走って いる感じ。そのために、その堤防を突き抜ける上の画像のようなトンネルまであるんです。このトンネル、柱の意匠がちょっと萌えるでしょ(^_^; 

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種明かしはこの都道の起点と終点。起点は西新宿十二社の交差点、つまり淀橋浄水場角、終点は明大和泉校舎の近く、明大の正門前には玉川上水が流れていました。

江戸時代の玉川上水は、自然の地形を活かして勾配を保ち蛇行しながら江戸に向かっていましたが、明治になり急増する水需要をまかなうために、直線的に一気に 淀橋浄水場にその水を送り込む新水路がつくられました。その水路跡が都道431号線というワケ。そのために地元では「水道道路」と呼ばれています。

Cimg5485_600x800 明治の新時代の土木技術で地形に関係なく一直線に堤防を築き、用水を通したのですが、衛生上の理由で堤防沿いの道は立ち入り禁止、橋も少なく、全部で16の橋しか架けれていませんでした。その名前が、またお役所的で新宿から「1号橋」「2号橋」・・・という訳で今でも「6号通り商店街」や「10号通り商店街」という町並みや「7号通り」というバス停があったりします。

土手を突き抜けるトンネルも上の画像の本村ずい道のほかに2本ありましたが、1本は埋められ新しいトンネルになり、もう1本は開削されてなくなってしまいました(唯一、中野通りの交差点で上り下りがあるのはそのためです)。

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この都道、途中から突然に矮狭都道になり昭和の裏道的に変わり、もつ焼き屋のホッピーに後ろ髪を引かれつつ終点へ。そこからもともとの玉川上水跡の緑道を走り、今度は荒玉水道道路に乗り換え、一路成城に戻る27Km弱の水の記憶を辿る夜のラン、かなり足にきましたが、楽しかったです。

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