「走れよ メロス」
すでにご存知の方も多いと思いますが、(財)数理研究所の小中高校生の「算数・数学の自由研究」作品コンクールの入選作が発表になり、「外心と傍心,内角の二等分線の関係について」とか「階乗進法とベキ進法 ~n進法の拡張~」などいかにも数学という研究レポートにまじって異彩を放つレポートが話題になっています。
「メロスの全力を検証」という愛知の中学生のレポートです。
その緻密さに笑えます(^_^)
そして、こういう検証を実際にやってみる柔軟性が素晴らしいと感激します。
http://www.rimse.or.jp/project/research/pdf/work03.pdf
手書きの拙い文字のレポートがパワーポイントを見慣れた身にとって新鮮でしたし、最後の考察の「走れよ、メロス」のくだりにはホントに大笑いでした。
ご一読をおすすめします(^_^)
PS.「走れメロス」って、スパルタスロンを往復したようなもんだとずっと思い込んでいました。フルマラソンくらいの距離の往復だったんですね。ウルトラよりも短いのは意外でした。
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コメント
私もこの記事読みました。当時は本当にスパルタスロンくらいの距離かと思っていたのですが、実際はフルマラソンくらいということで、若干拍子抜けしたかも。まあ、全トレイル、靴なしとかのハンデ考えても、「走れよ、メロス」が妥当かも。。( ^ω^ )
投稿: yabeetsu | 2014年2月12日 (水) 21時32分
確かに、ですよね。
でも、私が子どもだった時、東京オリンピックのマラソンの中継を見て、42Kmを走ることって特別な訓練をしたスポーツマン(「マン」です。「ウーマン」なんて思いもしません)しかできない、そう信じきっていましたから、それよりもっと古い時代では余計にそうだったんでしょうねえ。
まさか自分が3時間そこそこでフルマラソンを走るとは思ってもみませんでしたし、自分の妻も完走するなんて微塵も考えていませんでした。
投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2014年2月12日 (水) 22時55分
「走れメロス」でメロスは走っていた!!!!!
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n251352
上記のyahoo知恵ノートで
検証しましたので、ご覧ください。
投稿: メロスは走っていた!!!!! | 2014年2月13日 (木) 10時36分
1986年のオリンピック・アテネ大会のマラソン(40Km)の優勝者は2時間58分50秒、2位は3時間06分03秒、3位は3時間06分35秒...
極々フツーの市民ランナーの野川のカルガモおとーさんのフルマラソン(42.195Km)のベストタイム3時間7分12秒... 40Kmならたぶん優勝しています。
だからといって、アテネ大会のランナーはそのときのトップクラスの精一杯の走りをしたはずであり、その栄誉は決して損なわれるものではありませんし、大いに讃えられるべきものです。しかし、今の常識から考えれば、一般市民ランナーレベルであり、遅いことは事実ですし、今の常識からすればオリンピック選手なら「走れよ!」と言いたいレベルです。
峠越えの100Kmウルトラマラソンや山道ばかりのトレイルランや富士登山マラソンを走ったことのある身にとっては3日でフル2本は余裕であり、中学生の考察は現代のランナーにとっては実感にかなり近いです。
しかし、メロスの舞台であった時代では違っており、相当に頑張らなければ(ほとんど歩くようなスピードであっても)たどりつけない時代だったのでしょう。
おまけに、作者は運動などとは対極の生活を送っていた人だったでしょうから、10Kmどころか100mも走るのは考えられない走力レベルで想像すればこそ、あれだけのスピード感・緊迫感あふれる文章になったのだと思います。
つまり、現代の視点から冷静に分析したのが中学生の論文であり、過去の視点から分析すればまったく違ったものになるでしょう。でも、どちらの視点に立ったとしても、「走れメロス」の文学的価値は、アテネ・オリンピックのマラソン勝者の名誉と同じく、何ら損なわれるものではないと思います。
投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2014年2月14日 (金) 00時16分