湧水・池めぐり
2019年10月22日 (火)
2008年7月19日 (土)
成城みつ池神明の森に足を踏み入れました
今日7月19日(土)に普段は入れない特別保護区の「成城みつ池神明の森」の夏の一般公開に行ってきました。ボランティアの方々が月に3回整備に入る他は人の出入りは禁止されているだけに貴重な自然が残されている一角です。
いつもは柵の外から遠くのホタルに目を凝らしているだけですが、今日は中の管理歩道を歩いて見学してきました。実際に入ってみて、改めて驚きました。森の深さもそうですが、ボランティアの方々の手入れの成果で貴重な里山の自然が残されているのが実感されました。そのまま放って置くのが自然保護という思い込みがあり
ますが、里山の自然については人の手が入ってこそ保たれる自然であり、昔は薪や牧畜に森の恵みを適切に利用していたからこその生態系なのです。したがって、そのような利用が期待できない現代では、間伐や下草刈りなど季節季節にたいへんな労力をかけて里山を維持する努力をしなければ、ホタルが舞い、ニリンソウが咲く自然は維持できないのです。
今回は、単に自然観察だけでなく、そんな努力の一片でも体験しようということで、コナラの森(といっても数十年先の話で、今は細い苗木ですが)の草刈りもお手伝いしてきました。
成城の台地上の管理事務所で国分寺崖線とみつ池の説明をお聞きしたあとに、いよいよ保護区の見学。案内のボランティアや参加者のなかにはバードウォッチングや植物学の専門家の方がいらっしゃって非常に興味多い話をお聞きすることができました。
みつ池の保護区は大きく東側のみつ池地区を西側の神明の森地区とに分かれています。東側にはみつ池の名前の由来となった池とその源である湧水点のある大きな沢に水神宮が祀られています。西側にはサカスゲ池という湧水池とコナラやイヌシデなど里山の森があります。
<東側:みつ池地区>
<西側:神明の森地区>
何箇所かに枯葉を積み上げた「虫の宿」がつくられています。枯葉の中にはカブトムシやクワガタの幼虫、様々な種類のマイマイなどが暮らしています。1mm程度の虫ですが、大変な貴重な種類の昆虫も生息しているということでみつ池の自然の豊かさに改めて感服。
また、湧水から流れ出る清水が流れる小川には、清流にしか見られないカワゲラ、サワガニ、さらにはちょっと人里の川に住むカワニナやそれをエサにするゲンジボタル、そして汚れた川に住むユスリカからアメリカザリガニまで「玉石混交」の生態系が形作られています。そんなところが23区内世田谷の里山らしい。
なにしろ35度を越える猛暑でしたが、森の沢沿いは数度低いことが実感されます。それでも国分寺崖線を上り下りすれば汗びっちょり。ボランティアの方々がみつ池の森で採取した笹や枇杷で用意してくれた「笹茶」や「枇杷茶」が身体に嬉しい。それも、間伐した竹で作ったコップが涼感を誘います(お土産でいただいてきましたが、芋焼酎のロックが旨いこと!飲みすぎちゃいました)。
時期的にオレンジのキスゲのような「キツネノカミソリ」しか花らしい花はありませんでしたが、十分に堪能させてもらいました。春にはニリンソウや里山のランの花の賑わいが素晴しいそうで、ぜひ春の公開には参加させてもらおうと思っています。
事前の準備を含めて、このような貴重な機会を演出していただいたボランティアの方々には感謝の言葉がありません。これからも、貴重な里山の自然を守っていただきたいと願うと同時に、近所に住む身として何かお手伝いできることはないかなとも思っています。素敵な夏の三連休初日でした。
(これ、天然物のワサビです)
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2007年8月13日 (月)
都立農業高校神代農場
この夏は暑いですねえ。夏休みに走り込もうと思ったのですが、あまりの暑さでふらふらです。そこで、とりあえず温泉ということで(^-^; 深大寺温泉「ゆかり」に行こうと、途中はあてどもなく、それこそふらふらと走ってきました。
いつも走っているトレーニングロードの一本裏の道をたどって深大寺のそばへ。すると、いつもは固く門を閉ざしている都立農業高校の神代農場の門が開いているじゃあ
りませんか。門の張り紙を見ると、月・火・木・金曜日の10:00から15:00に一般公開されているそうです。もちろん、授業等の関係で公開されない日もありますので、注意が必要です。
せっかくの機会ですので、事務所で記帳して見学させてもらうことにしました。柴垣の続く砂利道を進むと、そこはもう別世界。鬱蒼とした木立に包まれ、今までの蒸し暑さがウソのようなひんやりとした空気が満ちています。
驚くほどの湧水の量です。正門のすぐ脇に大きな沢があり、その最深部に湧水の池があります。そこから流れ出た水が中の島まであるさらに大きな池を形作っています。中の島には素朴な石の橋が架かっており、小さな石の祠が祭られています。
その他にも湧き水がたくさん湧いており、その水を利用した田んぼはもちろん養殖池やわさび田まであります。このすぐそばを中央高速が通っているとは信じられません。
一服の清涼感を味わったあとは、ちょこっと走って深大寺温泉へ。1時間券であればタオル・バスタオル付で1000円でサウナもある黒湯温泉が楽しめます。帰りは調布駅・武蔵境に無料のシャトルバスがあります。汗を流してさっぱりとしたので、迷わずシャトルバスでご帰宅という、ゆるゆるトレーニングでした。
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2007年8月12日 (日)
井戸水の冷たさ 実感!
連日、暑い日が続きますねえ。
こう暑いと水道の水も生暖かくて、顔を洗ってもいまひとつすっきりしない。昔は田舎に帰ると、手押しのポンプがあって、夏には冷たい井戸水でスイカやキュウリ、トマトを冷やしたり、水を頭からかぶった記憶があります。冷たさが違うんですよね。
そんな手押しポンプが大蔵運動公園にあるんですねえ。今日、大蔵の運動公園を走っていて見つけました。災害時の緊急給水用のポンプで、飲用は不可ですが、水が溜まらないように遊びで使ってくださいと書かれています。
砧公園からすぐのところですし、この暑い中で走るランナーにとってはこの井戸水の冷たさは顔を洗うだけでも最高のサプリメントです。わたし、久々に頭から水をかぶってしまいました(^-^; 気持ちよかったです! 砧公園を走るランナーの方、ぜひ一度お試しを!!
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高源院 弁天池
「池巡り」の続きです。丸池の次は烏山寺町です。
丸池から仙川を上流にちょっといくと東八道路。そこを東京方面に2Kmほどいくと久我山のゴルフ練習場がありますが、その先の三叉路を右に入ると烏山の寺町です。関東大震災で都内のお寺が引越してきて形作った寺町で、東京というより京都のような風情が感じられます。
その寺町のいちばん北にあるのが臨済宗の高源院。元々は目黒川(烏山川)の河口近くの品川神社付近にあったので、移転先にはその源流の地となる烏山が選ばれたということです。このお寺には湧水による大きな池があり、夏には蓮の花が綺麗です。池の中には弁天堂があり、弁天様が祭られています。
ただし、蓮の花は午後になると閉じてしまいますので、午前中なるべく早い時間に訪れることをお勧めいします。と言う私は17時の閉門時間の間際に拝観させていただいたためご覧のような写真しか撮れませんでした(^-^;
ということで、夕方になってしまいました。実は丸池から高源院に向かう途中で道を間違えてしまい、予定時間オーバー(^-^;
つりがね池や成城池、大蔵の湧水は夏休み中に走ってみたいと思っています。
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2007年8月11日 (土)
新川 丸池
「池巡りラン」、3番目の池です。
らんせん池から中西交差点を北に中仙川通りを走ります。途中には富士塚のある中嶋神社があります。中央道をくぐり、マンション群を抜けると仙川。仙川を渡ってすぐ左手に曲がる道を進むと丸池があります。
昭和30年代頃まで、湧き水をたたえた池(つまり元の丸池)があったそうですが、水が枯れて埋め立てられてしまったそうです(昔の風景はこんな感じ)。もっと昔は「千釜」「勝淵」などと呼ばれ、仙川の名 は、この「千釜」にちなむともいわれています(「釜」は湧水の吹き出し口のこと)。その後、1994年から、東京都と三鷹市により「丸池」の復興計画が進められ、2000年に「新川丸池公園」が完成したそうです。
田んぼが作られており、稲が青々と育っていました。また、今どきめずらしく「ガマの穂」も見つけることができました。この近辺は遺跡が多く、畑がずいぶんの残っており、マンションなども立っていません。隣接する丘も芝生の広々とした公園で気分が良いです。
私が立ち寄ったときは、夏休みの子供会が隣の勝淵神社で行われており、子ども達の歓声で賑やかでした。
それから、この丸池の脇を流れる仙川ですが、このちょっと上流からは三面コンクリートの排水溝と化しますが、くねくね直角に曲がりながら小金井の方までしぶとく続いている面白い川です。走って面白いところではありませんが、こちらのサイトを見ると源流まで行ってみたくなります。
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らんせん池
「池巡りラン」の続きです。
実篤公園から入間川をさらに遡るように進みます。京王線をくぐり暗渠になった入間川をたどる様な感じで住宅街を走っていくとつつじヶ丘公園というどこでもありそうな名前の公園に行き当たります。ここに「らんせん池」はあります。
この公園、もともとは昭和初期にある政治団体の総裁だった田中澤二(号は蛍澤藍川)のお庭だったようです。調布市としても政治色がある命名もできないのでつつじヶ丘公園という名になったのかもしれません。しかし、池には「らんせん(藍川)池」という名を弟子たちが残したことが公園内の碑文に刻まれています。
昔の地図を見ると築山を取り巻くような池だったようですが、湧水点も枯れていて、ほとんど埋め立てられて広場になっています。僅かに残された池は湧き水によるものかどうかも定かではありません。
でも、住宅街のなかにぽっかりと空いた窪地のこの公園は貴重な自然が残っている場所なのでしょう。カブトムシを見つけました(^-^)
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実篤公園の池
先週の日曜日(8/5) あまりに暑いので、水を求めて「世田谷西部の池巡りラン」をしてきました。
成城の野川から「実篤公園の上の池、下の池」、つつじヶ丘の「らんせん池」、新川の「丸池」、烏山高源院の「弁天池」、祖師谷の「つりがね池」と成城学園の「成城池」と巡って走ろうとデジカメ片手に走り出しました。
最初は武者小路実篤の旧宅の実篤公園。
狛江ハイタウンの向かい側の入間川の合流(といっても三面コンクリートの排水路のような入間川に水は流れていません)で野川を離れ、入間川に沿うように住宅街を走ります。調布市の若葉小学校脇を過
ぎると、武者小路実篤記念館です。記念館に入場するのには200円の入館料が必要ですが、池のあるお庭だけなら無料で入ることができます。記念館脇の地下道を通ってお庭に入ります。
彼は、子供の頃から水のあるところに住みたいという願いを持っていたそうで、昭和30年にこの地に居を定め、昭和51年に90歳で死ぬまで過ごしたそうです。湧水を集めた上の池、その水が小さな滝を作って流れ込む下の池と豊かな自然が残されています。
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2007年7月21日 (土)
無原罪特別保護区 一般公開に行ってきました
世田谷の深沢八丁目にある無原罪聖母宣教女会のお庭には、湧き水で満たされた大きな池があり、豊かな自然が残されており、世田谷区の特別自然保護区として保全されています。修行の場であり、自然保護の意味からも、普段は立ち入ることはできず、駐車場から木々の植え込みを見るだけで、池を間近に見ることはできません。
しかし、年3回の一般公開日には池だけでなく、湧水も間近に拝見することができます。今年の夏は先週7月14・15日と今週21・22日に公開されるということで、痛風の痛みもひと段落したこともあり、本日21日にのんびりジョギングで訪れました。
庭園入口のテントでパンフレットをいただき、順路に従って庭園を一周します。一歩立ち入っただけで、自然いっぱい。ちょっと湿った土の感触も嬉しい。首都高が上を走る246号から数百メートルしか離れていないなんて信じられません。昔の深沢の森はこんな感じだったのでしょう。
笹の中の踏み跡をたどり、湧水点へ。
池は思ったよりも大きく、木々の緑を映していました。大きな鯉も泳いでいましたし、アメンボウやアゲハチョウ、トンボも当たり前のように見かけました。
それから、やぶ蚊も...(Tシャツ・ランニングパンツでしたので、ずいぶん刺されました)
この庭園の隣には併設の幼稚園があり、森を高い視線から眺めることができる砦のような遊具がありました。ここから森の四季の移り変わりを感じ取ることができる子ども達がうらやましく感じられました。園と庭の境目には鳥の餌台も置かれています。どんな鳥が集まるのでしょう。
この池の水源たる湧水も、近年ではコンクリートにより雨水の地下へのしみこみが減り、湧水量が年々減少しているそうです。
一般公開日以外は立ち入ることはできませんが、どうしても池だけでも見たいという方は隣接する道路を回り込むと、高い柵はあるものの、その隙間からかなり鮮明に池や森の雰囲気を感じることができます。だたし、住宅地のなかですので、くれぐれも怪しまれないように(^-^;
(右2枚の写真は柵の外から撮影したものです)
春や秋にも豊かな自然の姿を見せてくれるものと期待できます。ぜひ他の季節にも訪れてみたいと思います。ただし、やぶ蚊予防のために長袖とランニングタイツは必須ですね。
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2006年9月19日 (火)
明神池の龍神様
第二京浜の多摩川の橋の下あたりは、その昔多摩川が蛇行していて、河川改修のときにその深いところが池として残っていたそうです。それが明神池で、昭和36年ごろまでは残っていましたが、それ以降埋め立てられてしまったそうです。
埋め立て後、この付近で火事が多発したため明神池の龍神様のたたりではないかということで現在でも年1回お祭りしているそうです。
帰宅ランの経路である丸子川のそばにあるのは知っていたので、何度か探しにわき道にそれて走ってみたことがあったのですが、ついぞ見つけることはできずにいました。ところが、公衆トイレを利用するためにいつもと違う道に入ったところ、緑道を見つけました。目で見てもまわりよりも一段低くなっており、ニオイます(^-^) どんどんたどって、しばらく行くと緑道脇にありました! 小さな祠が祭られており、そのいわれと昔の明神池の様子を記した看板がありました。
ところで、多摩川の堤防上を走る東急バスに「明神池」というバス停があります。「明神池跡」ではないところが古くからの路線であることを示している東急のこだわりですね。この路線、他にもこのようなこだわりバス停があることでバスマニアのあいだでは有名だそうです。
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